これからの美容医療に欠かせない内科的アプローチ

近年、保険診療だけでは生き残っていくのが難しく、自費診療に興味を持つ開業医の先生が増えています。「父親が開業医でその後を継ぐけれども自費診療は何から始めたらいいでしょうか?」というような相談をされる事も増えてきました。しかしながら、美容外科はまずは外科的手技ができないといけない上、術後合併症などもあり参入障壁がすごく高い。美容皮膚科はレーザーなどの美容機器の初期投資がとてもかかります。

それぞれの先生の専門性を大切にしながら、比較的安価な注射・点滴、サプリメントでより患者満足度やQOL(生活の質)を上げる美容内科的な治療はこれからの医療に必要不可欠という時代になるでしょう。

一方で、医師を騙して粗悪な製品を販売する業者があるのも事実。日本美容内科学会は開業医同士でどのような製剤・製品が良いのか、あるいは悪いのかを皆で評価し、伝え合う場のある大切な学会でもあります。注射・点滴、サプリメント、内服薬、ダイエット、内科的アンチエイジング…ご自身のキャリアにプラスワンの治療を追加する際に、より良い治療の情報を得られる貴重な場として日本美容内科学会を利用してもらえれば幸いです。

池田 欣生

Ikeda Yoshio

東京皮膚科・形成外科 総院⻑